駿台模試ー第4回ー第2問

第2問

10. 正解 ④

X フロムが当てはまる。著書『自由からの逃走』。

Y 権威主義的パーソナリティが当てはまる。これは、ナチス体制下でファシズムを受け入れた当時のドイツ国民の社会的性格を示す言葉である。自由でありながらも、自由であることに不安や孤独を感じ、強い者に服従し弱い者に威圧的になる攻撃的性格を意味する。「主体性の喪失」はウェーバーが指摘した言葉であり、個人の自立性や主体性が失われ、大衆社会に埋没した状態を意味する。

 

11. 正解 ②

X アが当てはまる。生徒が「日本でも女性の社会的地位は、先進諸国と比較すると低い傾向にある」と述べていることから、「ジェンダーギャップ指数」と判断することができる。ダボス会議が主催する世界経済フォーラムが発表しているもので、各国内の男女間の格差を数値化したものである。一方で、「人間開発指数」(HDI)とは、国連開発計画(UNDP)が発表している数値で、教育水準、平均余命、所得水準の複合統計によって示される。

Y エが当てはまる。先生が、「女性が仕事で個性や能力を発揮しやすくするための取り組みを推進するために、 Y により、国や地方、企業などに具体的な数値目標を設定するように定めています」と述べていることから、「女性活躍推進法」と判断することができる。女性活躍推進法とは、女性が職業生活においてその能力を発揮し、活躍できる環境を整備するため、国や地方、大企業にに女性活躍のための行動計画の策定と届け出を義務付けた法律である。一方で、「男女共同参画社会基本法」とは、性差別を受けずに誰もが参画できるような社会を形成するために、国や地方公共団体に施策を求めている法律である。

 

12. 正解 ④

X イが当てはまる。Xの時期は、インターネットが日本でも普及し始めた頃であり、情報通信技術を利用した産業の黎明期とも言えることから判断。

Y ウが当てはまる。Yの時期は、デジタル経済が普及し続ける中で、「さまざまな産業におけるICTの利用」や「電子商取引」、「SNS、動画共有サービス」などが私たちの社会にも普及するようになったことから判断。

Z アが当てはまる。平成から令和に向けては、「xTech」や「シェアリングエコノミー」、「ギガエコノミー」といった新しい経済モデルが提示されていることから判断。

 

13. 正解 ①

設問に「文章中の X には、精神が感覚器官を統制し、肉体的・物質的欲望をうち克つことに関連する用語が入る」とあることや、文章中に「自己 X 」と記されていることから、Xにはガンジーの根本思想の一つである「浄化」が入ると判断できる。一方で、マザーテレサキリスト教修道女であり、貧しい人の最大の不幸は物質的貧困よりも誰からも見捨てられる絶望であるのだから、心の援助が必要であると主張した。

 

14. 正解 ③

①は正しい。日本の年中行事は、稲の方策を祈るためや感謝を表すための農耕の祭事に由来しているものが多く見受けられる。

②は正しい。通過儀礼とは、イニシエーションと呼ばれ、人間の成長過程において、次の段階へ移行するために実施される儀式である。

③は誤り。年中行事には、日本古来の伝統に基づいたものも数多くあるが、クリスマスやハロウィンなど、外国の慣習が根付いたものがある。

④は正しい。普段の日常生活をケ、非日常的で普段の生活と異質な空間や状態をハレと呼ぶ。